【体験談】老後資金を今まさに準備中です
少し久々の投稿になってしまいました。今回は、まさに老後資金を準備されているご家族の体験談をご紹介いたします。老後破産をしないために、40代の頃からコツコツと老後資金を貯めてこられた、とてもしっかりしたご家族のお話です。
私が保険屋さんだった頃、お子様がいる40代だと『我が子の教育資金が優先で、老後のことまで考えていられない』ということを仰る方がほとんどでした。でも、今回ご紹介するご家族の体験談は、お子様の教育資金の準備で手一杯のご家族にも、とても参考になる部分が多いです。 ご紹介するご家族の体験談が、少しでも学びとしてお役に立てたら嬉しいです。
Contents
教育資金がないからと、お金が貯まるわけではない
私は4人家族です。私たち夫婦(夫60歳、私57歳)と夫の両親(91歳、84歳)で暮らしています。
夫はサラリーマンで、結婚後に転職しているので、現在の職場での勤続年数は21年です。私は結婚してからずっとパート勤務を続けてきましたが、1年半前に辞めたので、今は専業主婦です。 夫の両親は、ともに厚生年金を受給していますので、セカンドライフを過ごされている方の中ではお金に余裕がある方ではないでしょうか。
私たち夫婦には子供がいません。だからと言って教育資金にかかるであろう金額がそのまま貯蓄として残るわけではありません…新聞のマネーコーナーなどで「所得が高いのに貯蓄ができない」という方の相談が寄せられているのを見ることがあります。少し前の我が家は、まさに「特に浪費をしているわけでもないのに、不思議とお金が貯まらないのが悩みなんです。」というような状態でした。
新聞のマネーコーナーの回答によると、「実はこれは夫婦に共に収入があることで生じた、ちょっとした油断が原因」だというのです。そこから、我が家はお金の使い方・お金の貯め方を工夫しました。
老後資金準備のための我が家の工夫
私は百円ショップでもバーゲンセールでも、本当に必要なもの、欲しい物しか買いません。全ては老後破産しないように十分な老後資金を準備するためです。 これは一見するとケチケチとして窮屈そうですが、習慣づければ全く苦にならないことです。逆に少し値の張るものでも、必要なものであれば夫は私の判断に任せてくれます。これは私が浪費家ではなく、衝動買いするタイプでもないことを理解してくれているからです。とてもありがたいです。我慢するだけの生活は、つまらない人生になってしまいますから…。
退職金はゼロ
中小企業にお勤めの方には多いと思うのですが、うちの夫の会社には退職金の制度がありません。そのような事実もあり、40代前半から「老後資金」ということを意識できたのかも知れません。
自分の実体験として、この意識するかしないかという姿勢が将来の資産形成には一番大切なことだと思います。ここをきちんと意識できると、無意識の支出やちょっとした贅沢が確実に減少します。ちょっとしたことですが、意識できるだけで、お金を貯めるための大きな障害の一つを減らすことができます。
金融機関からの提案は全てお断り
時おり「有利な商品のお知らせ」とかで金融機関から連絡をいただきますが、 訪問の申し出等はすべてお断りしています。 金融機関の勧めるものは、顧客よりも自分たちの利益を優先するのが当然ですから、 資産家でもない我が家が相談しても、あまり参考になるお話は聞けないと思うからです。 それよりもマネー雑誌やテレビの情報番組からの知識の方が、より有効かと思います。 主婦の目線で解説してくれるので、とても丁寧で分かりやすいです。
以前、郵便局の窓口業務をしていた時に、年配の主婦の方が金融商品に詳しいのに驚いたことがあります。 実はその方は、その日のお昼に放送された内容を見て学んだということでした。「私たちより、お客さんの方がよっぽど詳しいね」と職員同士で反省し合ったものでした…
地道にコツコツが一番です
投資信託や株式、NISAなど、貯蓄以外にも少し挑戦してみましたが、 残念ながらあまり向いてはいないようで、今は地道にコツコツが一番かと思っています。 特にアラ還世代としては、リスクは極力避けたいところです。 老後資金のための口座は「貯めるためだけ」のもので、 一切手を付けないというマイルールにし、これは徹底しています。
夫には私が60歳になるまで元気に働いてもらって、その間は堅実に貯蓄額を増やそうと思います。 老後破産だけは免れたいことですから…。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私は保険屋さんだった頃、実際にセカンドライフを過ごされている方々ともお会いする機会がたくさんありました。そのような方々の相談は大きく2種類しかありませんでした。
- 資産があるゆえの相談(相続対策・資産運用の相談など)
- 保険料などの支出を減らすための相談
これは極端な両極かも知れませんが、セカンドライフになってくると『お金に困っている人』と『お金に困っていない人』の差がとても大きいように感じます。若ければ、アルバイトをして瞬間的に収入を増やしたり、それまでに貯めていたお金を投資したりすることで、未来に対して対策することが可能です。
ですが、セカンドライフを過ごされているような年代になると、例えばアルバイトをして収入を確保したくとも、雇ってくれるところを見つけることが、とても困難になります。資産運用をしたくとも、元手となる自己資金が十分確保できなければ、金融機関から借りることも難しいので、十分な成果を上げづらくなることでしょう。
私はおじいちゃんになってまで、お金のことで悩んでいたくありません。だからこそ、教育資金の準備も必要ですが、今からできることをコツコツと継続していくことが大事だと思い、このご夫婦のようにコツコツと頑張っています。
何か少しでもご参考になれば幸いです。