体験談:海外在移住者の老後資金のお話

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今回も老後資金に関して、とあるご家族のことをご紹介します。私は日本に住んでいますが、今回は海外(ヨーロッパ)在住のご家族のお話です。将来の老後資金に関して、不安を感じていて、自助努力として準備をしていかなければならない点は同じです。少しでも参考になれば嬉しいです。

私は海外旅行が好きで、独身の頃は色々な国でバックパッカーをしていたので、個人的には日本と海外の価値観・考え方の違いが面白いなぁと感じています。そんな読み物としても楽しんでいただけたらと思います。

老後資金を意識したのは主人の度重なる失業

私は国際結婚して欧州在住の30代後半女性です。結婚当初はライフプランなどを何も考えていなかったのですが、同年代の主人の度重なる失業や、子どもの出産などを経験し、「このままではいけない」と危機感を抱き始め、自分自身の老後についても経済的な準備をするようになりました。

 

日本の比ではない高額な欧州の教育資金

子どもは現在5歳で幼稚園児です。恐らく、日本で教育を受けることはなく、こちらの国の無償教育制度や、低額の高等教育学府を大いに活用してもらうことになるでしょう。老後資金の勉強を始めた時、やはりネックとなるのは子どもの教育資金、といくつもの本で読みました。子ども一人に約3000万円の教育資金を用意しなければいけない、というのは夫の感覚には合わず、また現時点での給与状態から見ても高望みが過ぎるだろう、として端から諦めています。老後資金とは別に、あと10年ほどで子どものために数百万を貯金する予定ではありますが、これは日本とは比較にならないと思います。

 

老後資金に対する夫婦のギャップと対策

ところで、欧州人の夫の老後に関するビジョンは非常に楽観的でした。「65歳で何とか定年を迎えるとしても、70歳までは何かしらの仕事をして収入があるだろう。今の状態で行けば、月々に13万円くらいの年金がもらえるだろうから、まあ贅沢しなければ大丈夫大丈夫」と…。

確かに現在私たちはすでに持ち家に住んでおり、贅沢をしなければ十分生活を維持できる金額ですが、それはギリギリのラインでのお話です。もう少し、せめてトータルで月々20万円程があればいいと思うので提案すると、「では今から貯蓄を重ねて、3000万円ほどの貯金を作ろう。利率の良い所に預ければ、年に25万円ほどの利子がついて、月々に2万円ほどのプラスになる。」と言います。

これはいい考えで、またここまで少し高額の貯金を蓄えておく目標を作るのもいいと思いました。そこで23万円ほどの現在の夫の給料から、毎月10万円を貯金に回しています。この他にも臨時の収入などがあればちょくちょく回し、年に100万円以上が貯金できているので、目標としてはよい金額かと思われます。

ですが、健康上のトラブルや事故など、不測の事態が起こらないとも限らないのが人生なので、その点はあまり油断ないようにと心がけています。

 

日本の年金と今後のこと

一方で私自身ですが、夫に日本の年金を続けたいと頼んで断られたので、自分の在宅ワーク収入をそのまま、年金の支払いにあてています。海外在住者には年金支払いの義務はなく、また働いておらずに収入がなかった年などのブランクがあるため、あまり期待はしていません。

ただ、将来的に夫に先立たれてしまい、日本で一人老後を過ごすことになれば、社会的なステータス確保として役立つ可能性が大いにあると思います。ですからごく近年ですが、任意加入と言う形で支払い続けています。年々値上がりしているので、収入そのものの少ない私にとっては痛い金額ですが、将来の自分への投資と思って続けるつもりです。

私たちは非常に質素な生活をしており、これからもし主人が昇級したりしても、レベルを上げることはないだろうと思います。貯金もそうですが、節制した生活で健康を維持しながら、堅実に老後資金を貯めていこうと思っています。

海外在住者・老後資金・対策

 

まとめ

元保険屋の視点で見ても、毎月23万円の手取りから、毎月10万円以上を貯金できているということが大変素晴らしいです。お子様がいて、何かと必要な出費もある中でこれだけ貯められるのであれば、不測の事態(交通事故や重い病気などで突発的な高額の支出・ハイパワーインフレなど)が起きない限り、(持ち家とのことですし)このご家族は大丈夫そうな気がします。

ただこのご家族は欧州在住ですが、日本より物価が安い可能性があります。日本の物価水準で考えると、日々の生活資金がもっと必要でしょうし、老後資金ももっと貯めておいた方が良い気がします。もちろん、老後にどの程度の生活水準を希望されるかによりますが・・・このあたりを具体的な数字でイメージしたければ、インターネットなどで検索しても出てきますし、街中などにある保険の無料相談で『老後資金(リタイアメントプランニング)』の相談をしていただければ、すぐに具体的な数字や自分の場合のシミュレーションを作成していただけると思います。

お役に立てていれば幸いです。

※ご参考