生命保険を『払い済み』にするとは?

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何かしらの理由で、保険料(掛け金)の支払いが厳しくなると、多くの人は保険の解約をしようと保険屋さんに連絡するのではないでしょうか?

保険で一番もったいないのは、実は途中で解約することなのです。保険料(掛け金)の支払いが厳しくなってしまった場合、保険を解約しなくとも、保障内容を見直して保険料(掛け金)を減らすこともできますし、【払い済み(払済)】として契約内用を変更することもできます。今回は生命保険を【払い済み(払済)】にするとはどういうことなのか、そしてそのメリット・デメリットをまとめていきます。

生命保険を『払い済み』にするとは?

まず生命保険を【払い済み(払済)】に変更することは、全ての保険契約でできるわけではありません。ある程度の金額が貯蓄されている生命保険(つまり終身保険・養老保険で利用可能です)において、利用可能な選択肢となります。通常、保険を継続する場合、契約時に決められた年数分の保険料(掛け金)をきちんと支払い続けなければいけません。

生命保険を【払い済み(払済)】にするとは、これまで支払ってきた保険料(掛け金)で貯蓄されている金額で手に入る、保障金額の保険へ変更することです。【払い済み(払済)】に変更後に保険料(掛け金)は一切発生しなくなり、保障金額以外は同じ保障で継続できるという大変すばらしいサービスになります。

イメージを下記に掲載しておきます。ご理解いただくお役に立てたら幸いです。

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生命保険を『払い済み』にするメリット

最大のメリットは、【払い済み(払済)】に変更すると一切の保険料(掛け金)が発生しない点でしょうか。

個人的には、これまで支払い続けてきた保険料をそのまま活用できるので、無駄がない点もとても素晴らしいメリットではないかと考えています。その他のメリットとして、終身保険・養老保険の特徴である、『継続すればその分だけ、貯蓄されているお金が運用されている』点も挙げられます。つまり、同じ貯蓄金額の保険において、保険料(掛け金)が支払えないからとすぐに解約してしまうよりも、【払い済み】へと一旦変更して、5年後・10年後に解約して受け取った方が数年分追加で運用されるため、より多くのお金となって返ってきます。

 

生命保険を『払い済み』にするデメリット

ではどのようなデメリットがあるのかご説明します。私が考える最大のデメリットは、終身保険・養老保険といった非常に貯蓄機能に優れた保険でも、契約してから最低でも4~5年経過していないと【払い済み(払済)】に変更できない点でしょうか。

あとは、それまでに支払ってきた保険料(掛け金)の無駄がないとはいえ、契約してから【払い済み】にするまでの経過年数が短かれば短いほど条件は良くはないという点はデメリットかと思います。

これが一番重要なデメリットかも知れません。基本的には【払い済み】前提の契約は、生命保険会社のルールでNGとなっていることが多いです。そのため、契約から短期間で【払い済み】にした場合、生命保険会社から調査を受ける可能性があります。ただし、これはお客様を疑っている訳ではなく、担当者の保険屋さんがきちんと仕事をしていたのか確認に来ているだけでないのでご安心ください。とはいえ、生命保険会社からの調査を受けることになった場合、貴重な時間を数時間以上とられることはたしかでしょう。

 

まとめ

生命保険の【払い済み】という制度は、非常に便利な制度です。5年・10年以上、継続している終身保険・養老保険契約には特に有効な選択肢となります。保険料(掛け金)が支払えなくなったからと、すぐに解約するのではなく、一度きちんと保険屋さんに相談しましょう。

そして契約内容が終身保険・養老保険のように貯蓄できている保険であれば、是非とも【払い済み(払済)】をご検討いただければと思います。

生命保険研究ラボは、元保険屋が経験したこと・学んだことを中心に記事にしています。保険で悩んでいる方のお役に少しでも立てたら幸いです。

※掛け捨ての定期保険でも、全く貯蓄されていない定期保険はないので、払い済み保険へ変更することが可能な場合もあります。そのため、保険料の支払いに困った際は、保険屋さんに相談されることをおすすめいたします。