銀行などの退職金特別プランの罠

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私の親はもうすぐ定年退職です。そんな親から、退職金の運用・預け先に関して相談がありました。なので、今回は退職金の運用・預け先に関してまとめていきます。

大学卒業後40年近く同じ会社でお仕事をしてきて、きちんと子供も全員大学まで(しかも全員とも一人暮らしをさせていただいて)卒業することができました。昨今の若者は学生時代の奨学金の返済で四苦八苦しているということが社会問題の一つになっている中で(アメリカに比べたら断然ましですが)、学費だけでなく一人暮らしに生活に困らない金額を毎月準備していた親にはとても感謝しています。

私の子供はまだまだ幼いですが、自分が親になることで親のありがたみ、すごさがとても身に染みている今日この頃です。

 

さて本題に戻ります。金融機関がこぞって提供している『退職金特別プラン』は、一見するだけでは、とても利回りが良い魅力的な商品に見えます。しかし、気をつけてください。目の前のエサに飛びついたために、結果的に数百万円の損失を出された方と以前お会いしました。

退職金特別プランとは?

『退職金特別プラン』とは、退職金だけにターゲットを絞った金融商品となります。多くの場合、退職金を500万円(または1000万円)以上まとめて預けることと、通常と比較するとびっくりするくらいの金利で定期預金が組めます。例えば、通常の定期預金の金利が0.025%前後という超低金利の中で、退職金の特別プランでは6.30%前後となります。超破格の特別金利です。

超低金利の時代が続く中で、バブルの頃を思い出させるような特別金利が提供されています。メガバンクや地方銀行だけでなく、信託銀行など、多くの金融機関で提供されています。なぜ、金融機関がこんなに頑張っているのでしょうか?

理由は簡単です。公務員や大手企業でお勤めの方では、退職金だけで3000万円前後はあるでしょうから、金融機関からすると非常に美味しいビジネスチャンスとなのです。

ここで大事なことは、金融機関もビジネスとして頑張っているのです。つまり、彼らにとってメリットがあるので、退職金特別プランとして提供していることを、まずはきちんと理解しておくべきでしょう。

 

退職金特別プランのメリット

退職金特別プランでは多くの場合、定期預金の期間が3つ存在します。3ヶ月と6ヶ月と1年です。通常の定期預金は預ける期間が長くなればなるほど金利は高くなる傾向でしたが、退職金特別プランの場合は逆に短期間の定期預金であればあるほど、金利が高くなります。

そのため、様々な銀行で通帳を作成し、3ヶ月ごと各銀行の退職金特別プランに預けて運用するという選択肢もあります。大きなお金を銀行間で移動させなければいけないゆえに、手間や振込を行う場合は手数料が発生してしまいます。もし実行される場合は、手数料と特別金利による利益を考慮して損得を考えていただければ幸いです。

 

退職金特別プランのデメリット

退職金特別プランには特別金利が2種類あることが多いです。上述したような預ける期間が異なるからではありません。実は預ける金額の半分を投資信託にすることで、上述したような6.30%といった特別金利が手に入ります。

では半分を投資信託に預けた方がお得なのでしょうか?

個人的な見解ですが、お得ではないと思っています。投資信託には大きく3種類の手数料が発生します。まず投資信託を購入する際に『販売手数料』があります。次に運用していただいている期間に『信託報酬』が発生します。さらに(売却・途中解約などで)現金化する際に『信託財産留保額』が発生します。

投資信託には手数料が多すぎます。これら手数料以上の利益が出ればいいのですが、昨今の経済情勢を鑑みれば、なかなか厳しいのではないでしょうか。

つまり、金融機関もビジネスで退職金特別プランを提供している以上、彼らの利益が確保できるようなっています。美味しい話には・・・というやつです(笑)

退職金・特別プランの罠

 

どこに預けるべきなのか?

これはかなり個人的な見解になってしまいます。そしてその預けられるタイミング、どの商品が良いのか変わってきてしまいます。

まず元金の保護を最優先するのであれば、銀行などで提供される退職金特別プランに預けるのが良いでしょう。もちろん、半分を投資信託にするのではなく全て定期預金です。

元金が減ってしまう可能性を少しでも許容できる方であれば、上述した半分を投資信託に預けて超特別金利の定期預金で良いでしょう。ただし、投資信託の良し悪しは最低限調べてご検討ください。投資信託は利回りだけではなく、手数料がどのくらいかかるのかも重要になります。

そして元金の保護と金利の高さを、両方まとめて手に入れたい方は、生命保険会社に問い合わせてみましょう。円建ての個人年金などは全く魅力的ではありませんが、外貨建て(ドルやオーストラリアドル)の貯蓄の生命保険商品はまだまだ魅力的です。百聞は一見にしかず、基本的には問い合わせは無料なので、色々と問い合わせてみてもらえると、何が良いのかよくご理解いただけると思います。

 

まとめ

一見すると非常に魅力的に見えるのが『退職金特別プラン』です。しかし、表面的に見える高金利にだまされることなく、きちんと内容を理解してからお申込みされることを強くおすすめします。相手もビジネスでやっている以上、基本的によいことしか言いません。お気をつけください。


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ご参考