生命保険が遺言書の代わりに!?

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生命保険が遺言書の代わりになるって、ご存知でしょうか?

生命保険の仕事に携わった経験がない方だとピンとこないかも知れませんが、実は生命保険には遺言書の代わりとなるような機能が備わっています。もちろん、完全に遺言書の代わりになる訳ではありません。しかしお金をかけて簡単な遺言書を作成するくらいであれば、生命保険に任せていただく方が費用的にはかなりお得にできます。もちろん実行力もありますので、びっくりするくらい手続きも簡単に『簡易遺言書』のようなことが実現できます。

今回はそんな生命保険の便利機能と、せっかくなので遺言書はどんなものなか、簡単にまとめていきます。

遺言書とは?

遺言書とは、亡くなった方がご家族の方へ思いを伝える手段の一つです。また思いを伝えるだけでなく、預貯金や不動産などの資産を『誰に何を譲るのか』、法的な効力がある伝達手段になります。そのため、相続人の人数が多い方や、何かしらの資産を残して亡くなられる方には、かなり重要な手段となります。

重要かつ法的な効力があるため、遺言には民法で定められた一定の方式が要求されます。一般的には3つの方式の遺言が存在ます。

  •  自筆証書遺言
    遺言者が自分で遺言の内容の全文・日付・氏名を書き、押印したもの。証人や立会人がいらず、自分一人で作れるので費用もかかりません。しかし検認手続き(家庭裁判所が遺言書の形式、態様などを確認する証拠保全手続き)が必要です。
  • 公正証書遺言
    証人(未成年や推定相続人などは不可)2人以上の立会のもと、遺言者の口述を公証人が筆記したもの。原本が公証役場に保管されるので、紛失・変造や相続人による隠匿・破棄などの恐れがない。作成には2名以上の証人の立会と公証人へ依頼する費用が必要です。
  • 秘密証書遺言
    遺言者の内容を秘密にして保管するために、封を施された遺言書の封筒を公証人と2人以上の証人に提出して、公証人に証明してもらったものです。

状況に応じて、上記3つのうちのいずれかを選択いただくことが、遺言書の作成を検討されているのであれば便利かと思います。税理士や司法書士、弁護士などでご経験の多い方(人によって得意分野が異なるので、資格を保有されていてもお詳しくない方もいます)ご相談していただくと何かと安心かと思います。法的なことなので遺言書を作成されるなら、ここはお金をおしまずに専門家にお願いすることを強くおすすめします。

ご参考までに優秀な税理士の探す方法をまとめた記事です。元保険屋がお客様のために実践していた方法です。

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生命保険が遺言書の代わりとなる

生命保険が遺言書の代わりとなるというのはどういうことか、ご説明します。遺言書の機能の複雑な部分を生命保険で代わることは無理なのですが、遺言書の一つの機能として『誰にいくら現金を残すか指定する』という特徴があります。生命保険では死亡保険金の受取人を生前に決めておくことができます。そしてそれは保険金受取人の固有の財産となりますので、(もちろん相続税の対象にはなります)確実にその方にお届けすることが可能です。また保険金の受取人は、複数名指定することが可能です。そのため、お子さんやお孫さんが3名とか4名いても、それぞれにいくらずつ(全員100万円ずつなど均等な金額でなくても指定可能です)残すのか、生前に登録しておくことが可能です。

もちろん追加で費用が発生するわけではありません。生命保険にもともとある機能の一つを相続という側面で、有効に活用しているだけです。

生命保険が遺言書の代わりに!?

 

遺言信託とは?

遺言信託とは信託銀行さんで取り扱っているサービスになります。『遺言書作成のアドバイス』『遺言書の保管』『遺言の執行(遺言書の内容を実行することです)』などを行います。信託銀行はビジネスとして提供しているサービスなので、手数料・報酬がもちろん発生します。実際にかかる金額は財産額に応じて変動しますが、一つの目安として遺言書の作成で10~50万円、遺言執行時に100万円~(一般的に財産額が多ければ多いほど、高くなります)、その他諸々の費用も発生します。

また信託銀行さんによって手数料や報酬は異なるようで、遺言書保管中に保管料が必要となる信託銀行さんもあります。

遺言信託を検討されている方は、複数の信託銀行さんにご相談されることをおすすめします。そして金額と担当者のお人柄を見て決めていただくことをおすすめします。遺言書をどのように準備していけばいいのかわからない方、作成した遺言書がきちんと家族に見つけてもらえるのか、そんな不安を感じている方にはおすすめのサービスです。

 

まとめ

以上のように、生命保険の受取人指定制度を活用することで、非常に簡単に『誰にいくら現金を残すか指定する』ことが可能となります。上述した通り、複数人へ死亡保険金を分割(等分でなくて大丈夫です)してお届けすることも、生前に手続きしていただくことで可能となります。そして何より、一切の追加費用がかかりません。しかしながら、複雑な相続を実行する機能まではありませんので、ご家族・親類の状況に応じて、生命保険で格安に簡単に準備すれば十分なのか、きちんと遺言書を準備した方が良いのか判断が重要となります。

また遺言書をきちんと準備したら、それで十分なわけではありません。先日書いたように、誰かが亡くなると非常にめんどくさい手続きが必要となります。税理士・司法書士なども代行してくれますが(もちろん報酬は発生します)、無料ではありませんが信託銀行でも『遺産整理業務』というサービスを提供しています。自分たちで行うことも大切なことだと思いますが、不慣れゆえに余計な手間が発生するのであれば、多少のお金を支払ってでも専門家にお任せした方が良いのではないでしょうか。

生命保険も同じです。ご自身で調べることも重要ですが、プロの保険屋数名に直接ご相談した方が、確実に良い保険と出会えます。保険屋さんやファイナンシャルプランナーを無料で紹介してくれるインターネットサービスもたくさんあります。便利な世の中になったものです。

このブログは、私がこれまでに学んできたことを中心にまとめております。この生命保険についてのブログが、少しでもお役に立てていたら幸いです。