介護保険を申請するのは楽ではない!?

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先日、介護保険の申請の現場に立ち会う機会がありました。色々とお話を伺っていると、家族が介護状態だというだけで大変なのに、介護保険の申請も結構めんどくさいと。

今回の内容は生命保険や医療保険、がん保険といった保険の内容とは関係ありませんが、これだけ手間のかかる介護保険の申請のことも事前に知っておいていただくことで、幾分かはご家族の負担が減るのではないか、誰かのお役に立てるのではないかと思いまとめることにしました。

公的介護保険を利用できるまでの流れ

まず申請についてです。本人・または家族が『介護保険被保険者証』を持って、市町村の介護保険窓口で申請します。本人・家族が申請できない場合は、『指定居宅介護支援事業所』などによる申請代行サービスも存在します。

その後、『訪問調査』または『主治医意見書』が必要となります。『訪問調査』では、調査員が家庭を訪問し、介護保険の対象者の心身の状態などを調査します。『主治医意見書』の場合は、介護保険の申請時に指定した主治医が意見書を書くだけです。なので選択できるのであれば、ご家族にとって負担が少ない方をご選択ください。

次に『介護認定審査会』が行われます。上述した『訪問調査結果』と『主治医意見書』を元に、介護認定審査会で介護度を判定します。

介護度が出たら、施設で介護をするのか、在宅で介護をするのか、ご家族で相談して決定しなければいけません。施設を利用する場合は、希望する施設へ空き状況の問い合わせをします。在宅で介護保険を活用しながらお世話をしていく場合、早急にケアマネージャーを見つけなければいけません。そしてケアプランの作成が必要になります(基本的に介護サービスは、ケアプラン通りに実施されます)。ケアマネージャーの見つけ方は、【要介護1~5】の方は居宅介護支援事業所へ、【要支援1・2】の方は地域包括センターへ相談すれば、すぐに良いケアマネージャーをご紹介いただけます。

最後に介護サービスを提供してくれる『介護事業所』と契約をします。基本的に介護保険内のサービスは利用料の1~2割負担です。一点だけ気をつけていただきたい点があります。それは施設に入居される場合、居住費・食費など費用は全額自己負担となります。各地域の家賃相場にもよりますが両方合わせて10万円以上は毎月発生している方がほとんどです。そこに利用料に応じて1割負担とはいえ、介護費用がかかります。

介護保険の申請は楽ではない

 

公的介護保険のサービス概要

公的介護保険が適用される介護サービスには大きく2種類のサービスがあります。施設に入居させて、そこで介護保険によるサービスを受けるパターン。もう一つは在宅でお世話をし訪問介護サービスや通所介護(デイサービス)などを活用するパターン。

簡単に一覧にしておきます。

  • 施設・居住系介護サービス
    • 特別養護老人ホーム(通称【特養(とくよう)】)
    • 老人保健施設(通称【老健(ろうけん)】)
    • 介護療養型医療施設
    • グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
    • 有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)     など
  •  在宅系介護サービス
    • 訪問介護
    • 訪問リハビリテーション
    • 訪問看護
    • デイサービス(通所介護)
    • デイケア(通所リハビリテーション)
    • ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)
    • 福祉用具の貸与・販売
    • 住宅改修         など

 

まとめ

公的介護保険制度は、非常に優れた制度です。しかし、そもそも国が運営しているサービスなので、まだまだ現場の状況と合っていない部分もあります。。

基本的に良い制度であることに間違いはないので、どのように介護保険の対象になるのか、どのように介護保険の申請の手続きをすればよいのか、お時間がある際で構わないので一度きちんと勉強してみてください。介護状態になってからバタバタと急に調べるよりは、保険と同じく『備えあれば憂いなし』です!