格安なインターネット生保への疑問

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少し前に見たTVのCMがとても気になっていました。その理由が明確になったので、今回はその部分をまとめていこうと思います。気になったCMというのは、インターネット生保(インターネットを中心に生命保険の営業をしている会社)のCMです。

単純に時代の流れなのかも知れませんが、インターネット生保が出始めた頃は『営業マンの人件費など、余分なコストを最低限に抑えているので、掛け金(保険料)が他社より安いです!』というアピールだったと記憶しています。

インターネット生保のCMの変化

少し前にTVのCMで見た内容は、これまでとはコンセプトをガラッと変えており『コールセンターの担当者がとても丁寧に質問に答えてくれた』『(入院給付金の請求をした際に)コールセンターの担当者が、とても親身に心配してくれた』等といったものでした。生命保険業界では、外資系生保やそれを真似した(インターネット生保ではない)国内生保が、対面で生命保険営業を行うことに注力し、担当者の存在価値を最大限にアピールしている営業スタイルで差別化してきました。

しかし今回の新しいTVのCMから想像するに、対面営業を行う営業の人件費等のコストを削減することで、安価の掛け金(保険料)を実現してきたインターネット生保も同じような土俵で勝負せざるをえなかったということなのかも知れません。

 

生命保険担当者がいる安心感

結局のところ、『生命保険≒家族愛』と言われるほど、人間の感情とつながりがある商品です。実際の効果としては万が一の経済的な支えにしかなれないのですが、(優秀な生命保険の営業であればあるほど)ご契約をしたお客様と生命保険の担当者の間には、お金を支払いサービスを受けること以上の関係があります。

私自身、10年ほどしか生命保険業界ではお仕事をしてきませんでしたが、生命保険業界を離れた今でも、良い関係を継続していただけている当時のお客様はおります。生命保険業界で一生懸命お仕事していた頃は、生命保険のことだけではなく、生命保険に関連する税金のことや相続・事業承継のこと等はもちろん、ご夫婦間や恋人間のサプライズで活用できるような飲食店の情報や、転職相談や事業相談など、かなり『何でも屋』のようなことをしていました。

そんな活動の結果、通常の『商品を売る側』と『商品を購入する側』という関係を超えた関係が築けていたから、今でも仲良くしていただけているのだと思っています。そしてこのあたりが生命保険の金額では到底換算できない、付加価値なのではないでしょうか。

 

まとめ

生命保険は、『死亡率』等の確率論が掛け金(保険料)の計算の根拠になっている為、(同じような保障内容であれば)他社との差別化が非常にしにくい商品です。インターネット生保のTVのCMの変化から想像しても、掛け金(保険料)の安さで勝負しても、きちんとした担当者がついているお客様はなかなか契約を変えてもらえなかったのでしょう。

これまで生命保険業界の中では、異色であったインターネット生保が他社と同じように『担当者』にフォーカスしたことにより、これまで以上に、各社が優秀な人材の獲得や育成に力を入れていくようになるでしょう。

また金融関係の知識だけであれば、銀行員と保険業界の人間では雲泥の差があると思います。そのような意味では長いお付き合いは(異動がある為)厳しいのですが、信頼できる銀行員のお話に耳を傾け、銀行の窓口で生命保険に加入をするという選択肢も悪くはない時代が来ているのかも知れません。

何はともあれ、優秀な担当者が増えることはお客様にとって、非常に良いことです。生命保険業界にいた人間としては、優秀な人材が増えて、保険業界の悪い印象も早く払拭されたらなと願ってやみません。一人でも多くのお客様が、素晴らしい担当者と出会えることを祈っております。