父子家庭の増加と生命保険①

Pocket

今回は父子家庭について考えてみたいと思います。昨今のデータとして父子家庭が増加しているという事実があります。理由は離婚で親権を獲得されているケースもあるでしょうが、父親が親権を獲得することの困難さから想像すると、奥様(女性)に万が一が起きて亡くなってしまい、父子家庭になる方が増えているのだと想像できます。

厚生労働省が実施している『全国母子家庭世帯等調査』より抜粋します。

  • 父子家庭数
    17.3万世帯(平成15年) ⇒ 22.3万世帯(平成23年)
    ※増加率 約28%
  • 母子家庭数
    122.5万世帯(平成15年) ⇒ 126.7万世帯(平成23年)
    ※増加率 約1%

全体の母数で言えば、まだまだ離婚してシングルマザーとなる方が(離婚してシングルファザーになる方より)多いということでしょう。しかし、ここで注目いただきたいのは増加率です。父子家庭数が明らかに増加しています。お仕事をしてお金を稼ぎながら、可愛い我が子を養っているお父さんが増えているのです。

父子家庭への遺族年金の支給額

基本的に父子家庭でも、夫の年収が850万円以下の場合、原則子供が18歳になるまでの間は遺族年金が支給されるようになっています。

  • 妻が専業主婦(第3号被保険者)だった場合
    子供が一人の場合、遺族基礎年金が約78万円/年、子供の加算分が約22万円/年の合計【約100万円/年】となります。もし亡くなられた奥様が数年でも民間企業や公務員として勤務年数があると、若干ですが遺族年金は増加します。
    また子供の人数が増えれば増えるほど、子供の加算分は増加します。
  • 妻が正社員(第2号被保険者)だった場合
    平均給与28万円/月の妻が亡くなり、子供が一人の場合です。遺族基礎年金と子供の加算分は同様に【約100万円/年】となりますが、そこに遺族厚生年金【約45万円/年】が追加で支給されます。つまり合計で【約145万円/年】となります。

 

父子家庭の問題

さてここで考えなければいけないことの一つにお金のことと、生活のことがあると思います。まずお金のことからまとめていきます。上述した通り遺族年金として【約100万円~約145万円/年】くらいは父親でも受け取れるようです(年収850万円以下という所得制限があります)。子育てや家事をこなさなければならない中で、今までと同じように働くことができるほどキャパシティのある父親がどのくらいいるでしょうか?

私は10年以上一人暮らしだったので、家事も一通りできる自信があります。それでも、我が子の子育てをして家事をして、さらにお金を稼ぐというのは、かなりシンドイことだろうと容易に想像がつきます。妻のありがたみを感じる瞬間です。またよく見るデータなのでご存知の方も多いかと思いますが、女性の家事や育児を金額に換算すると、【家事・買い物:約290万円/年】【子育て:約130万円/年】【その他:約10万円/年】となります。合計すると【約430万円/年】となります。子供に手がかからなくなったり、お金がかからなくなっても【約300万円/年】と言われています。

遺族年金で支給いただける金額と比較すると、最低でも年間で【約150万円】の差異が存在します。子育てをしながら、収入を150万円も上げることが簡単にできるでしょうか。少なくとも私自身は、起業でもして相当うまく事業をしない限りは難しいと感じています。

 

まとめ

これまでのお話をまとめます。簡単に申し上げれば、父子家庭になってからでは遅いのです。遺族年金で給付いただける金額と、妻の家事や子育ての金額は大きく乖離しています。そこの差異を、きちんと奥様にも生命保険をかけることで備えていただければ幸いです。もちろん他の備える方法もあります。例えば数千万円の貯蓄(年間300万円で10年でも3000万円)を準備しておく方法ですが、実際にできる方は相当限られるでしょう。

一番現実的で、なおかつ多くの方に実践いただける対策として、奥様(女性)もきちんと生命保険で大きな保障に加入しておくことを強くおすすめ致します。今の保障内容では不十分だと感じる方は、一日でも早く保険屋さんに相談してください。

また父子家庭にはお金のこと以外にも、大変なことがあります。次回はそのあたりをまとめていきます。