ファイナンシャルプランの作り方
いついくらのお金が必要なのか~ファイナンシャルプラン②
前回に引き続き『どのようなときにいくらのお金が必要なのか』をまとめています。
前回まとめた項目を元に、具体的に計算していきます。こちらの計算例を参考に、実際に計算してみてください。『収入・貯蓄・支出』の最適なバランスが見えてくると思うので、節約が必要な方がいたり、もっと生活水準を上げられる方がいたり、そもそもの収入を上げることが必要な方など、様々だと思います。
では具体的な計算例を元に、『ファイナンシャルプランの作り方』をまとめます。
ファイナンシャルプランの作り方
まず前回の記事より、『ファイナンシャルプラン』を考える上で必要な項目の復習です。主に支出の項目です。
- 収入(自由に使えるお金なので手取りの金額が重要です)
- 貯蓄(老後の生活費やお小遣いとして、突発的な支出用etc)
- 生活費(食費、最低限必要な被服費etc)
- 住居費(家賃、固定資産税etc)
- 教育資金(子供の学費、習い事の費用etc)
- 娯楽費(旅行費用、外食費用、お小遣いetc)
まずは定年までの収入を概算しましょう。
◆収入◆
【計算式① ⇒ 年収×(0.8~0.7)×定年までの年数】
【計算式② ⇒ 年金×0.8×平均寿命までの年数】
年収は、退職までの平均年収で構いません。0.8~0.7という数字は、額面の年収から手取り年収を計算する為の概算の数字です。日本では、年収が高いほど所得税や社会保険料が高くなります。0.8~0.75という数字は年収400~600万円くらいの方だと思ってください。定年退職金がある方は、それも含めてください。また定年後の年金は平均的なサラリーマンの場合です。定年後も国の健康保険や介護保険の支払いがあるので、自由に使える手取り額にする為に0.8をかけています。国民年金の方はこの金額の1/3くらいです。
【計算例①:30歳で年収500万円、退職金3000万円の場合】
(500万円×0.75×30年)+退職金3000万円 = 1億4250万円
【計算例②:65歳で年金年額200万円、85歳までの試算】
200万円×0.8×20年 = 3200万円
◆貯蓄◆
・貯蓄(老後の生活費やお小遣いとして、突発的な支出用etc)
【計算式 ⇒ 毎年の貯金額×定年までの年数+運用見込み額】
貯金は『何歳までにいくら貯めたいのか?』ということろから逆算して、毎年いくら貯金するのか決めてください。その金額が現実的でないのであれば、将来のお金を使う予定を変更すべきですし。節約で頑張ればどうにかなる差額であれば、節約という工夫をしてください。また運用見込み額は不確定極まりない要素の為、おまけ程度に考えてください。
【計算例:30歳の夫婦の場合】
100万円×30年 = 3000万円
◆支出◆
・生活費(食費、最低限必要な被服費etc)
【計算式 ⇒ 生活費月額×12ヶ月×平均寿命までの年数】
食費や水光熱費、医療費、生命保険など、最低限必要な金額で大丈夫です。大人2人で月額5~15万円ほどはかかります。特に医療費は若い頃と老後では必要な金額が全く変わってきます。
【計算例:30歳の夫婦の場合】
10万円×12ヶ月×55年 = 6600万円
・住居費(家賃、固定資産税etc)
【計算式 ⇒ 毎年の維持費×平均寿命までの年数+リフォーム修繕費用など】
賃料や固定資産税が毎年の維持費になります。また持家や分譲マンションであれば、今は新築できれいでも、将来必ず経年劣化する部分が出てきます。その部分のリフォームや修繕費用も検討すべき重要なポイントとなります。
【計算例:30歳の夫婦で家賃8万円/月の場合】
(8万円12ヶ月)×55年 = 5280万円
【計算例:30歳の夫婦で、3500万円で購入した持家の場合】
20万円×55年×1000万円 = 2100万円
※上記に住宅購入費用3500万円を加えます
2100万円+3500万円 = 5600万円
・教育資金(子供の学費、習い事の費用etc)
【計算式 ⇒ (高校費用+大学・専門学校費用)×子供の人数】
中学校までは私立や塾に通わない限り、そこまで大きなお金はかかりません。国公立に通うのか私立に通うかで、金額には大きな差があります。また自宅から通うのか、一人暮らしさせるのかでも大きな差があります。一般的に私立より費用がかからない国公立で自宅から通う場合でも子供一人に付き、1000~1500万円はかかるでしょう。
【計算例:国公立で自宅から通う、子供2人の場合】
1000万円×2人 = 2000万円
・娯楽費(旅行費用、外食費用、お小遣いetc)
【計算式 ⇒ 毎年必要な金額×健康寿命までの年数】
当たり前ですが、家族が増えるほど、旅行や外食の頻度が増えるほど、必要な金額は増えていきます。ここでは70歳まで旅行や外食を楽しむ前提で試算します。
【計算例:30歳の夫婦が娯楽費100万円の場合】
夫婦それぞれのお小遣い2万円×12ヶ月×2+旅行・外食費用52万円
100万円×40年 = 4000万円
◆まとめ◆
上記計算をまとめると以下の通りです。
【収入】1億7450万円
=1億4250万円+3200万円
【貯蓄】3000万円
【支出】1億7880万円~1億8200万円
=6600万円+(5280万円~5600万円)+2000万円+4000万円
※支出 = 生活費+住居費+教育資金+娯楽費
収入以上に支出が多くなってしまいました…
このままでは借金しなければ生活ができなくなってしまいます。つまり、共働きやパートなど収入を増やすか、支出を減らす工夫をしなければなりません。
最後に
次回の記事では、こちらの『ファイナンシャルプラン』の活用例をまとめます。また生命保険を検討する際に、『ファイナンシャルプランをどのように活用するのか』を合わせてまとめたいと思います。
このブログは、私がこれまでに学んできたことを中心にまとめております。この生命保険についてのブログが、誰かの勉強のお役に立てたら幸いです。
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